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AccessからSQL-Serverのリンクテーブルが#deletedになる不具合

2022/05/30確認

AccessからSQL-Serverへのリンクテーブルのデータが#deletedになる不具合発生。キー設定の関係で一部のテーブルで発生。Officeの更新により発生したので、

Officeバージョン:2205:20204を

2204:20248に戻し一時的に解決。

https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/%E4%BB%A5%E5%89%8D%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%AB%E6%88%BB%E3%81%99office-2bd5c457-a917-d57e-35a1-f709e3dda841

2022年5月30日 |

カテゴリー:未分類

Accessが閉じずロックファイルが消えず起動できない不具合。2022年2月 

マイクロソフトの更新不具合でMS-Access関する2022年2月8日現在問題把握のアナウンスです。
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/access-is-unable-to-close-and-leaves-lockfile-active-b2dce32b-b8b0-41f1-ba40-7876e524d9da

一時凌ぎの回避策としては、該当のAccessシステムを置いている場所(フォルダ)を、信頼する場所にセットすると動作しました。

信頼できる場所にするにはを下記をご参照ください。
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/%E4%BF%A1%E9%A0%BC%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8A%A0-%E5%89%8A%E9%99%A4-%E5%A4%89%E6%9B%B4%E3%81%99%E3%82%8B-7ee1cdc2-483e-4cbb-bcb3-4e7c67147fb4

2022年2月8日 |

カテゴリー:未分類

Access製造・受注・納品請求管理システム-開発トラブル後任

【Accessご相談内容】
この相談は、既に動作しているAccessシステムでもなく、これから新規に開発というシステムでもありませんでした。

それは途中経過のAccessシステムでした。

ご相談者はお知り合いか取引先からか、あるAccessシステム構築の業者を紹介されたそうです。進行にあたり開発費は全額前払いだったそうです。

ご相談者のお話では、仕様を相談ヒアリングする担当者と、実際に開発している人が違うようだったとのことでした。

そして開発途中で、仕様内容で言った言わないで頓挫し、そのまま1年くらいダラダラ引きずってきてしまったようです。

ご相談者が作られたシステムを確認し、運用上の機能不足、内容の行き違いと思われる箇所を、開発依頼会社に画面コピーと注釈を書いてFAXで送ると、その紙の上に、ご丁寧というか乱暴というか・・・1枚1枚に筆字で大きく「追加料金が発生します」とだけ書いて返信してきたのを見せていただきました。

ご相談者もやや年配の方だったのでお気の毒にも感じました。

【Accessシステム解析】

相談過程での言った言わないは具体的には把握できませんので何とも言えないのですが、追加料金云々の前に、その段階でのシステムは、そこまで作られた機能もまともに動作していないものでした。

顧客管理もご相談者側で別途顧客コードを管理しているにもかかわらず2重で登録できたり、定期注文の登録部分も、同じ年度でいくつも登録できてしまうという致命的な作りでした。

納品書に関しては、定期注文分は毎月一括で約300社分を出す必要があるのですが、どこを見渡してもそれらのデータを生成、手入力する機能すらありませんでした。また定期注文とは別の非定期の注文の納品書についても入力・出力はできたのですが、請求書の一括発行で、同じ顧客でも、定期と非定期では別々の請求書になってしまいます。明らかにおかしな作りでした。

おそらく言った言わないの問題ではなく、開発側に販売管理の知識が皆無ということが第一原因だったと思われます。

【Accessシステム開発後任フォロー】

後任としての弊社のサポートは、

  • 定期注文の2重登録など、データの整合性を崩すような機能を洗いだし修正。
  • 定期注文の月次自動納品書データ一括生成(300社以上)機能を新規作成。
  • 追加注文の納品書管理機能の新規作成。
  • 顧客情報検索の改善。登録での整合性を修正。
  • 請求書の締め処理機能作成。
  • 製造年間計画表作成。
  • 月次売上レポート作成

完成したシステムだけ見れば、全体のボリュームの約1/2以上を作り込む必要がありました。既存機能のおかしな動作の部分の作り直しもありますのでそれ以上となります。

この結果、

  • 適正な定期注文管理。
  • 顧客情報の整合性と、情報参照のスピードアップ。
  • 定期、非定期注文の納品書、請求書の簡易でスピーディな発行。
  • 追加注文における顧客毎の自動価格参照。
  • 定期注文からの年間製造数レポートによる製造計画で、不足、無駄のない製品製造。
  • 売上レポートによる経営資料。

などを楽に、スピーディに、正しく処理できるようになっていただきました。

最初に依頼した開発会社をネットで調べてみると、Googleのキーワード広告にも積極的に出していて、少なくともホームページだけを見れば信頼のあるイメージの会社でした。

ご相談者のほうは、少し年配の方ながら、少なくとも弊社でのご相談過程では、言ったことは言った、言っていないことは言っていないと、大変しっかりした方でした。

【システム開発依頼での問題】

この開発会社も決して悪徳会社ではありません。では、どこにこのような問題が発生する要因があったのでしょうか?

やはり業務システムの開発では、その業務をしっかり把握していない人間が構築するといくら技術力があってもそうなる危険性があるということではないでしょうか。

もしその業務に精通した技術者であれば、相談者が言っていないことでも、「こんな処理が必要ですが大丈夫ですか?」「この機能は実際には入力しきれませんよ」など、打合せ段階で提案できるはずです。さらに言えば、その会社の運用メンバーも考慮します。例えば、入力する人が年配であったり、パソコンにどれだけ精通しているかも重要なファクターです。

今回の例では、仕様のヒアリングの担当者が別にいたということですから、仮に、開発するプログラマーに業務知識がなくても、仕様をまとめる担当者に業務知識があれば、このような問題も発生しなかったことでしょう。これはそこそこの規模の開発会社ではままあるケースで、弊社の過去相談事例では一部上場のシステム会社でもありました。これくらいの企業になると、そういったケースでのリスク回避のための契約を交わしていることが多いので、どちらがいい悪い関係なく、追加料金を払わないとそのまま進行が止まりっぱなしという事例を目にしています。

2012年12月15日 |

カテゴリー:Access業務管理開発サポート事例

Access97会員管理システムをAccess2010へ

【Accessご相談内容】

ご相談のシステムはAccess97が最新バージョンの頃、外部の個人開発者に依頼し作成されたものでした。その後、引き継ぎで3人が開発関与したシステムでした。内容は会員情報管理、会費入金管理・自動引落管理が主目的のアクセスシステムです。

【問 題】

それまで運用上、いろいろ問題はありながらも、なんとかそれらを回避しながら何年も使ってこられたようです。しかし、今回Windows98を含む古くなったXPパソコンをWindows7パソコンへ総入れ替えの計画があり、大きな問題に直面しました。

  • すでに元のAccess開発者と連絡がとれなくなっている。
  • Access97のCD-ROMが見当たらない。
  • Access97ではWindows7では正常動作しない、そもそもインストールできない?(2000でもおかしな挙動があります。)
  • ご担当者がテストでAccess2010の機能でコンバートを行ったらエラーでストップしてしまう。
  • ラベル印刷を、別のWindows98パソコンへデータを流し、そこから市販DBソフトの「桐」で印刷しているため、この98マシンも廃棄できず。

この会員管理システムは業務の基幹システムで既に重要な情報が満載のため、使えなければパソコンの入れ替えが全くできない。そしてパソコンが壊れたら業務上大変深刻なことになります。

もしこのシステムを新しく構築依頼すると、かなりの費用と、本稼働までにさらに時間がかかってしまいます。

そこで、こちらのご相談者は会計・税関係の会員組織のため、弊社が、税理士会、会計事務所と多くの取引があり、Access開発実績豊富ということでご信頼しご相談いただきました。

【ご要望】

  • Access2010で動作するようにして、古いパソコンを廃棄して新しいパソコンに入れ替えたい。
  • 開発した本人でしかわからなくなってしまった動作、操作手順があるので、それらの解析と運用サポートをしてほしい。
  • 入金、未納、請求金額管理、銀行引落依頼データ生成、相談履歴など操作性改善および機能追加拡張、強化したい。
  • 末永く運用サポートしてほしい。

などでご相談いただきました。

【サポート内容】

実際システムを見せていただくと、元の開発が汎用機開発経験の方か、リレーショナルデータベースとしては、かなり冗長的な造りでした。さらに別々の開発後任者がいるので仕方ないのですが、プログラムの作り方もまちまちで、マクロが多用されている箇所も多々ありました。そしてマクロをはじめ、クエリーなどもユーザーご担当者本人が作成したもの、そして既に使っていないと思われるものなど混沌としていました。

システム運用ご担当者はある程度Accessがわかる方なのですが、どれがどの情報なのか理解するのはかなり難しかったことでしょう。

またAccess97がかなり古いバージョンなので、Access2010での直接コンバートはエラーが出てストップしてしまいます。そこで97の2つ上のバージョンAccess2003にて一連にコンバート処理してから少なくともAccess2003上でエラーが出なくなるまでAccess2003でエラーを修正してゆきました。

そしてAccess2010で動作するようになってから、再度エラー確認と修正作業を行いました。特にAccessのセキュリティ強化に起因するエラーがまだ発生します。例えば、銀行への引落依頼依頼データ生成で外部にデータを出力する箇所などです。それらのプログラムを書き換えてゆきます。

全体的に正常動作確認後、別途追加要望である、会員との接触相談履歴、入金情報管理の充実などを主として、いくつか機能を付加しました。

これで無事、新しいパソコンに乗せ替えることができ、これまで要望していた機能の追加にて顧客対応スピードアップ、業務効率アップを実現し、操作運用上の不明な点など弊社でサポートすることにより無事継続稼働していただいています。

請負費用も、当初、別業者からの新規構築の提案もある中、かなり低減できたのではないかと思います。

WebシステムからAccessシステムへ(アクセスの強み)

ある企業の営業部からのご相談で、既存の予約管理WebシステムをAccessで作り変えたいというご要望がありました。

IT技術の流れからすると逆のような気がしますが、これもユーザーサイドから考えてみると理解できる話です。

まずWebシステムでは、操作する人がわかりやすい・使いやすい画面(ユーザーインターフェイス)をつくること自体が意外と手間と時間がかかるケースが多くなります。昨今はAJAXという技術で、jQueryなどのライブラリを活用することにより、使いやすい画面をWeb上で作ることが楽になってきましたが、それでもAccessやVBなどで作るものよりはまだまだ難易度が高いのではないでしょうか。ただしAccessで作成された画面を一般公開するようなWebなどで利用されることはありませんが、Webシステムは公開システムでも社内だけのネットワークでも利用されることが多々あります。

ご相談者の仕事は主に電話で、顧客から予約をとったり既存の予約情報を参照したりと、ダイレクトに顧客からの問い合わせに応答しなければなりません。そのため、わかりやすく、スピーディに動作するシステムが各担当者からの要望で、既存のWebシステムではまだまだブラッシュアップが必要でした。

もちろんWebシステムでも細かな要望に合わせ、ブラッシュアップしていけばかなり使いやすくなるはずです。しかし、システム開発は見た目以上に手間のかかる仕事です。細かな要望をWebシステムで気楽にブラッシュアップしてゆけるかというとそうはいきません。ちょっとした修正にも時間がかかったり少なくない費用がかかったりします。それで既存のWebシステムはその要望スピードと柔軟性に合わず、さらに費用がかさむという結論になったようです。

そこで開発効率が非常に高く修正も容易なAccessで作り直したいというお話になりました。開発効率が高いため、使いやすい操作画面の実現、機能の追加修正もWebシステムと比較すればかなり楽にスピーディにできます。

またAccessの古くからのウィークポイントだったファイルの脆弱性、複数ユーザーでの共有利用も、OSの安定、LANのスピードアップ、Accessの内容向上により、かなり高い安定性を持つようになりました。他の様々なご相談の過程でユーザー自身が作ったAccessの中身をよく拝見しますが、これは危険だろうというような作りでも、複数の共有であまり問題を出さずに運用しているのをよく見ます。

Webシステムでの長所である、ブラウザさえあればシステムが使えるというメリットも、Windows限定でなおかつインストール作業が必要ですが、Accessで作られたシステムを”動作させるだけ”の無償Access・・・ランタイム版というのも提供されていますので、Accessで作られたシステムを動作させる(データ入力・出力含め)だけであれば別途ソフト費用はかかりません。また通常の製品版Access自体も実売で1万円前後とかなり安くなっています。さらにインターネットの実効速度アップから、インターネットVPNを施設して遠隔地拠点とのAccessシステム共有が実用的になっています。

過去を遡ると、顧客管理や販売管理などの市販ソフトを導入したが、使いにくい、わかりにくい、操作が難しいという理由で、Accessでのシステム構築依頼が多々ありました。そこで思うのは、現在広まりつつあるクラウドシステムも、本当に使いこなせ、会社の利益になるシステムというのは絞られてくるのではないでしょうか。

もしお客様からの予約を直接サイトで受ける予約管理ならばWebでの仕様が必須になりますが、今回は営業担当者がいてその方々が電話などで予約管理する業務スタイルのシステムです。

現在、スマートフォン、タブレットが急速に広まってきています。これらでの活用を念頭に置くなら、やはりWeb対応が必須になってくることでしょう。

このご相談で構築させていただいたAccessシステムも早、約10年近くとなりますが、未だに現役で使いこなしていただいています。

2012年12月5日 |

カテゴリー:Access業務管理開発サポート事例

AccessからExcelデータ加工生成

システムを構築するからには、ワンボタンで要望の情報やレポート資料が出せれば理想です。しかしAccessといえど何から何までシステムで生成させるのはその分構築費用がかかります。

また、その出力レポートの修正が必要になったり、新しい情報出力がほしいというような場合も修正や新規構築が必要になります。

そこで、日付期間、顧客、商品などの必要な基本条件で絞れるようにしておき、全データ項目でExcel出力するようにしておきます。

そうすればあとは勝手知ったるExcel知識だけで、そのデータを元に表を作成したり、グラフを作成したりできます。

その形でのデータ加工であれば、元のAccessデータには影響しませんので、営業・販売レポート作成などによく活用されます。

あるご相談では、それよりは少し複雑なご相談でした。

会社にはAccessとは別の統合販売管理システムがあり、上記のAccess例と同じように、その統合システムから販売基本データ全項目で日付範囲指定でExcelデータに落とすことができました。

ただしこのデータの商品名が、手入力したまま、あるいはマスターの重複のせいか整合がとれず、同じ商品でも一文字違いで別の商品となってしまったり、この統合システムでは算出できない特別商品の原価金額など、経営資料としてそのまま集計すると合わない部分が出てきてしまっていました。

これを、毎月手作業で修正しながら経営レポートを作成されていましたので、実際の集計作業前の準備段階にかなり時間をとられていました。

そこで、
販売管理システムから生成されたExcelデータをAccessで自動取込みし、手作業で修正していたデータ加工を取り込みと同時に自動算出修正したものをExcelで再生成させ、前段階の修正作業や原価計算を完全に省略できました。

当然ながらその後工程の経営集計レポートもAccessで出力することは可能ですが、予算実績管理、販売分析、個人、営業所成績レポートなど、様々な切り口で作成する必要があり今回は前段階処理までの構築となりました。

なにより直接的な経営資料作成は創造的な仕事ながら、今回のような前段階の加工修正特に部分部分の修正が必要な場合は、非創造的で非常にストレスの溜まる仕事となります。このストレスをクリアすることにより社員の創造性、業務効率をアップし、さらに有意義な経営資料作成のエネルギーとなることでしょう。

さらにこのExcelデータ加工システムと、もう一つ別に構築させていただいたAccess顧客情報管理システムのデータファイルをVPNで繋がれたサーバーの共有ファイルに置くことにより、各営業所の担当者が全社統一レポートとは他に、各営業所独自の経営・営業資料作成に活用することができるようになりました。そして顧客情報を全社で共有することができるようになりました。

こちらは海外にも支店があり、そちらからも本社サーバーの共有フォルダにアクセスできますので、これらAccessシステムを世界の営業所で同時に利用できることになります。またインターネットを通した共有とはいえ暗号化、トンネリングなど閉じられた遠隔ネットワーク-VPNのためセキュリティ面でも安心です。

2012年12月4日 |

カテゴリー:Access業務管理開発サポート事例

Accessグラフ活用(生徒成績・会員退会情報管理)

グラフは数値データをビジュアル化するため、その数値の意味を感覚的に捉えやすくなります。感覚的に捉えられれば、その数値を管理する目的に向かい、なにかしらの向上をもたらす具体的行動に結び付けられます。

ある教育関係のご相談者様のアクセスシステムグラフ化のケースです。

生徒の試験成績を年間通して何年にも渡り記録し、そして全ての入試合否などの結果も記録しておきます。これら元データは担当者がExcelで作成し、構築したAccessシステムで自動取り込みするようにしました。

【指導前分析】
生徒への個別指導のために、例えばその生徒の希望するA校に過去に合格した、あるいは不合格した生徒を条件抽出、それら生徒の過去模試成績を時系列に参考にしたり、個別試験の偏差値範囲で生徒全体で抽出しリスト化したりしながら参考データを抽出します。それらデータは全項目をExcelに出力できるようにして全体傾向、個別指導などの様々な切り口での資料を作成します。

【個別指導】
生徒個人個人に面談時、その生徒の成績推移をいくつかの画面に切り分けた表で参照し、グラフにしたレポートを画面で見せながら指導してゆきます。成績情報、およびグラフを含んだ全情報はA3で印刷し生徒に渡します。

このように全体傾向や個別成績を見ながら、その生徒個人個人に合った指導をしてゆき、その行動を強く促すためのツールとしてグラフ化を実現しました。

■その他グラフ化事例-退会分析

全国に広がるあるスポーツ系スクールにて、入会日、受講コース、退会日などを登録しておき、退会時期が一番多い期間や、年齢別、コース別などに分けてグラフ化し、退会してしまう理由を探り、できるだけ長く在籍してもらうような仕組みづくりのためのレポートとして、各校で検討資料としています。

自社開発Accessシステムメンテンスサポート&LANサポート

人材派遣業様の人材管理Accessシステム事例です。

こちらは、既に退職された何人ものスタッフが何代にもわたり追加・改築されてきたシステムでした。

ご相談のきっかけは、とにかく動作が遅い、午前中は仕事にならない。Accessシステム自体が561MBもある、さらに時々システムが破損する、見てほしいとのご相談でした。

午前中に調子が悪い、というのが引っかかりましたが、まずはご相談のAccessシステムを見てみますと、データ数のわりに容量が大きすぎる。内部を見て見ると、案の定、写真画像を埋め込んでいるフォームがありました。

Accessでは、内部に写真画像を埋め込む形にすると、そのサイズがやたら巨大になってしまいます。巨大になってしまうと、動作の速度低下もそうですが、壊れやすくなってしまいます。

またこのシステムはデータファイル(テーブル)と、操作側ファイルが一体化した仕様でしたので、なおさら壊れる危険性の高いものでした。

・画像の内部張り込みを、外部フォルダの写真をリンク表示させる。

・データファイル(テーブルのみ)と、操作側のファイルを分離。

・バックアップ機能追加。

以上をご提案し、行うことになりました。
その他にも複数ユーザーで共有利用する上で、気になる点がいくつかありましたが、既存のシステムでもなんとか長年使ってこれてはいるので、マルチユーザー利用での仕様変更のご提案はしたけれども、今回は様子見ということになりました。

メンテンス作業結果、561MBのファイルが16MB、つまり3%程度の小ささになり、当然、動作も軽快なものとなりました。その分、当然、破損度はグッと改善されます。バックアップもワンボタンでできるようになり、万が一の備えも簡単にできるようになりました。

さて、これで一件落着と言いたいところですが、確かにAccessシステムは速くはなったけど、やはり午前だけ遅い、というのが解決しませんでした。遅いというのは、社内全部のパソコンが何を操作するのにも異様な遅さというのです。

状況をヒアリングしていくと、これはネットワークのどこかに原因があるようです。

同じような現象で調べてゆくと、マイクロソフトのアップデイトの不具合が合致しそうです。マイクロソフト技術情報 Microsoft Updateの不具合>> この情報提供し対処してもらいましたが、やはり解決せず。

そこで成功報酬(解決しなければ報酬請求なし)で、今度はネットワーク調査で訪問させていただきました。

各パソコン、ルーター、LANなど異常なし。

やはりNAS(ネットワークに接続して使えるHDDハードディスク)が怪しい。聞いてみると5年利用とのこと。見た目は、共有フォルダも普通に開き使えるし異常はないのだが、試しにそのNASの共有フォルダに置いているAccessシステムのデータファイルを、別のパソコンの共有フォルダに置いて接続してみると、調子の悪い時間でも明らかに問題のない速度で動く、つまり完全にNASが原因ということに絞られ、再起動させてみると、鈍重な動作の各パソコンが全ての操作において軽快になりました。

そういえば、弊社の他のAccessのクライアント様でも、Accessシステムが不調になったとのことで、ファイルを送っていただき調査してもこちらの環境では何の問題もなく、結局、クライアント様側のNASを再起動したら解決したという事例がありました。

このようなNASのトラブルは、この事例のように見た目は共有ファイルを普通に使え、また通常スイッチをOFFにすることなく長期間継続稼動させているため、なかなか気づきにくいものですが、単純に再起動すれば直ってしまうという事例も少なくありません。

ただ、翌日もこの動作速度の問題が発生したため、夜0時に自動実行されるバックアップ時の不具合が根本原因ということになり、既に5年使われているNASであるので、結局、新規NASに入れ替えということになりました。

新規NAS、バックアップHD、無停電装置(不意・計画停電に備える)などの機種選択から購買代行、NASのミラーリング、自動バックアップなどのセットアップをお手伝いさせていただきました。

ご相談前は、Accessシステムが重い、壊れる、またAccessに限らず、パソコン全てで、午前中はあまりに動作が遅く、ほとんど仕事にならない。といった状況から、全てが軽快になり、新規NAS一式入れ替えにより、データの保安性も高めていただきました。

ASP・SaaSをフォローするAccess勤怠情報集計補助システム Sonyインターネットタイムレコーダー

SaaSとは、インターネット上のサーバーに、データストアだけでなくアプリケーションまで提供するスタイルです。これまでのソフトは利用するパソコンにインストールして利用していたが、SaaSではパソコンはサーバー上のシステムを利用するので、一般的にはホームページを表示できるブラウザさえあれば利用できるWebシステムの形態です。これにより、提供側はユーザーに不具合箇所および改善点した箇所を一斉に提供でき、ユーザーも高機能で進化してゆくシステムを安価に利用できるというメリットが生まれます。 今後広まってゆくSaaSの足りない部分を補うツールとしてAccess開発させていただいた事例です。

今回サポートしたSaaSは、ソニービジネスソリューション(株)が提供するITR(インターネットタイムレコーダー)で、一般に会社に置いてあるタイムレコーダーを、インターネット上に置いて、Fericaやパソコンなどで打刻し、そのデータを自動的に管理し、集計や、給与計算ソフトなどで取り込めるようなデータに加工できるようなシステムです。

SaaSのスタイルで提供することにより、本支店間連携・統合システムを、これまで考えられなかったような費用で利用できることもSaaSのメリットです。給与計算は最終の基本計算?税額・保険料算出、給与台帳、明細出力など、どんな会社でも共通した内容が多く、また制度などの変更により一斉に修正できるSaaSスタイルは、ユーザー側に手間を掛けることなく更新を反映ができることが多々あり、管理者にとっても大きなメリットとなります。

ただ、やはりデメリットというか限界もあります。最初の出勤打刻から就業までの打刻は、それそのとおり、また最終の勤怠データ集計後からの給与計算もほぼどの会社も同じようなものです。ところが、勤務実績による手当て、時給変更など、勤怠データとしての集計は、会社により本当に様々です。この様々な部分が、共通で利用するASP、SaaSシステムの弱点となります。

そこで、これらのSaaSでは、ユーザー側でカスタマイズ可能なものも出てきましたが、やはりそれでも限界があります。そこでデータをCSVで落とす機能が装備されていますので、そのデータを簡易に取り込み、希望どおりの集計を行い、Accessで出力するカスタマイズをさせていただきました。

SaaSでなくても、市販の業務ソフトなどでよく聞いた、「機能が豊富すぎてわかりにくい」、「肝心の機能が実現できない」、「業務にあっていないから使い辛い」などの声が、SaaSが普及してゆくと考えられる中でも十分考えられることでしょう。

【構築機能】

・SaaS-ITRからダウンロードしたCSVデータを、ワンボタン、ファイル指定で
取り込みます。取り込みと同時にデータ加工処理をします。

下記のような一般の勤怠管理では無いような独自のレポートを集計加工しました。

・店舗ごとに決められている時給にて、他店舗への応援勤務における時給変更
・勤務実績による研修対象者のリストアップと、研修者時給への変換
・他店舗応援勤務レポート
・深夜0時を跨ぐ場合の勤務日修正処理
・特別集計した結果での給与計算ソフト取り込み用のCSV生成

また別途、ITRではサポートしていない、有給消化と年度新規付与プログラムも構築。

ITRデータの半年間の勤務を集計し、会社の要望、就業規則によるロジックにより、特にパート・アルバイトでは就業実績に応じた有休付与を算出、Accessでの出力とともに新年度の有休日数データをCSVで生成し、それをまたITRに反映できるように加工。

このようにSaaSでは処理できない特別な内容を、CSVデータを元に、カスタマイズしたAccessを媒介として、SaaSの手の届かない機能を補完するシステムは、これまでの市販アプリケーションソフトで見られたような不満から、Accessでフォローできることでしょう。

2011年3月7日 |

カテゴリー:Access業務管理開発サポート事例

Access顧客情報管理・営業支援(SFA)営業・技術施工日報情報管理

こちらのAccessサポート事例は、通信関係の施工工事の会社です。営業日報管理と、施工工事の日報管理を基本に、顧客基本情報、機器納品情報、営業日報、技術施工日報を統合して、顧客サービスの向上だけでなく戦略的に営業を仕掛けてゆくツールの実現を目指します。

システムの規模は、本社と営業所2ヵ所でVPNで繋がれたネットワークにて、参照も含めれば20名前後の複数ユーザー利用システムです。
Accessのデータファイルだけを分離したAccessファイル共有システム仕様です。

【構築内容】

1.顧客基本情報
 一般的な法人基本情報加え、取引実績ある既存顧客か、まだ取引ない見込
み客かのフラグをつける。 下記の納品情報台帳で入力があれば、自動で
既存顧客フラグをセット。
 
 この顧客詳細画面よりこの顧客に絞った営業日報、納品情報台帳、技術施
工日報、技術施工台帳を参照するボタン設置。またマスタ管理で指定した
外部フォルダで、PDFやWord、Excelなどの関連文書を登録し
たり参照したりするボタン設置。 

2.営業日報
 日時、時間、種別、顧客、内容などの登録。
 所要時間は自動算出し、その計算結果は手動で修正可能に。
 顧客、担当者、日付範囲などの条件で検索抽出表示。

3.納品情報管理
 顧客に設置した機器と、金額、日時を登録。
 顧客、日付範囲などの条件で検索抽出表示。
 検索表示では、納品履歴とその総合計を表示
 ※新製品の提案、納入日などから次のリプレイス提案にも活用します。

4.自社以外の製品情報
 自社で納品していない顧客先におけるライバル製品の情報を登録。
 営業マンあるいは技術が顧客先でヒアリングし登録します。
 ※新製品の提案、納入日などから次のリプレイス提案にも活用します。

5.技術施工日報
 施工工事した情報・日報を記録。
 営業日報と同じ内容に技術専用の別項目を追加。 

6.技術施工台帳
 施工工事し納品した自社製品の詳細情報を記入。
 顧客、納入時期で検索表示。

7.日報レポート
 担当者別、顧客別の出力。営業、技術日報を混ぜて出力も可能。

8.納品機器レポート
 ※新製品や納入日などから次のリプレイス提案にも活用します。

【導入効果】

顧客の情報を戦略的活用: 単に顧客訪問しご挨拶回りだけで終わらせず、常に顧客情報に敏感になって収集、そしてその情報のストックと戦略的活用をする。

顧客情報管理の強化による顧客へのサービス・フォローの質向上とスピードアップ。

顧客の情報でありながら顧客自らが意識していない部分への提案、サービスを行うための情報管理。

各営業担当へのアドバイス、営業支援(SFA機能)。

施工工事結果の見直し、反省。よりよい商品・サービスへ。

納品日からのリプレイス、ライバル製品からのリプレイス提案への活用で、営業アプローチのベストタイミングを逃さない。