自社開発Accessシステムメンテンスサポート&LANサポート

自社開発Accessシステムメンテンスサポート&LANサポート

人材派遣業様の人材管理Accessシステム事例です。

こちらは、既に退職された何人ものスタッフが何代にもわたり追加・改築されてきたシステムでした。

ご相談のきっかけは、とにかく動作が遅い、午前中は仕事にならない。Accessシステム自体が561MBもある、さらに時々システムが破損する、見てほしいとのご相談でした。

午前中に調子が悪い、というのが引っかかりましたが、まずはご相談のAccessシステムを見てみますと、データ数のわりに容量が大きすぎる。内部を見て見ると、案の定、写真画像を埋め込んでいるフォームがありました。

Accessでは、内部に写真画像を埋め込む形にすると、そのサイズがやたら巨大になってしまいます。巨大になってしまうと、動作の速度低下もそうですが、壊れやすくなってしまいます。

またこのシステムはデータファイル(テーブル)と、操作側ファイルが一体化した仕様でしたので、なおさら壊れる危険性の高いものでした。

・画像の内部張り込みを、外部フォルダの写真をリンク表示させる。

・データファイル(テーブルのみ)と、操作側のファイルを分離。

・バックアップ機能追加。

以上をご提案し、行うことになりました。
その他にも複数ユーザーで共有利用する上で、気になる点がいくつかありましたが、既存のシステムでもなんとか長年使ってこれてはいるので、マルチユーザー利用での仕様変更のご提案はしたけれども、今回は様子見ということになりました。

メンテンス作業結果、561MBのファイルが16MB、つまり3%程度の小ささになり、当然、動作も軽快なものとなりました。その分、当然、破損度はグッと改善されます。バックアップもワンボタンでできるようになり、万が一の備えも簡単にできるようになりました。

さて、これで一件落着と言いたいところですが、確かにAccessシステムは速くはなったけど、やはり午前だけ遅い、というのが解決しませんでした。遅いというのは、社内全部のパソコンが何を操作するのにも異様な遅さというのです。

状況をヒアリングしていくと、これはネットワークのどこかに原因があるようです。

同じような現象で調べてゆくと、マイクロソフトのアップデイトの不具合が合致しそうです。マイクロソフト技術情報 Microsoft Updateの不具合>> この情報提供し対処してもらいましたが、やはり解決せず。

そこで成功報酬(解決しなければ報酬請求なし)で、今度はネットワーク調査で訪問させていただきました。

各パソコン、ルーター、LANなど異常なし。

やはりNAS(ネットワークに接続して使えるHDDハードディスク)が怪しい。聞いてみると5年利用とのこと。見た目は、共有フォルダも普通に開き使えるし異常はないのだが、試しにそのNASの共有フォルダに置いているAccessシステムのデータファイルを、別のパソコンの共有フォルダに置いて接続してみると、調子の悪い時間でも明らかに問題のない速度で動く、つまり完全にNASが原因ということに絞られ、再起動させてみると、鈍重な動作の各パソコンが全ての操作において軽快になりました。

そういえば、弊社の他のAccessのクライアント様でも、Accessシステムが不調になったとのことで、ファイルを送っていただき調査してもこちらの環境では何の問題もなく、結局、クライアント様側のNASを再起動したら解決したという事例がありました。

このようなNASのトラブルは、この事例のように見た目は共有ファイルを普通に使え、また通常スイッチをOFFにすることなく長期間継続稼動させているため、なかなか気づきにくいものですが、単純に再起動すれば直ってしまうという事例も少なくありません。

ただ、翌日もこの動作速度の問題が発生したため、夜0時に自動実行されるバックアップ時の不具合が根本原因ということになり、既に5年使われているNASであるので、結局、新規NASに入れ替えということになりました。

新規NAS、バックアップHD、無停電装置(不意・計画停電に備える)などの機種選択から購買代行、NASのミラーリング、自動バックアップなどのセットアップをお手伝いさせていただきました。

ご相談前は、Accessシステムが重い、壊れる、またAccessに限らず、パソコン全てで、午前中はあまりに動作が遅く、ほとんど仕事にならない。といった状況から、全てが軽快になり、新規NAS一式入れ替えにより、データの保安性も高めていただきました。